「長年、コンプレックスの歯並びの乱れ… 矯正で歯並びを整えたいけど、この年齢じゃ矯正は無理かな?」
歯の矯正をお考えの方の中には、上記のような「年齢」を理由に矯正をあきらめてしまうケースも。矯正をご検討中、特に、40歳以上の中高年の方が年齢を気にすることが多いようです。
目次
■何歳まで、歯の矯正を受けられる?
◎矯正に年齢制限(上限年齢)はありません
歯の矯正に年齢制限(上限年齢)はありません。
何歳の方でも、歯・歯周組織の状態が良ければ歯の矯正を受けて歯並びを整えられる可能性があります。
◎年齢制限はありませんが、矯正治療には年齢ごとの注意点も
歯の矯正に年齢制限はありません。年齢制限はありませんが、矯正治療を行うにあたっては、それぞれの年齢ごとに注意点も。
次の項では、「年齢ごとの矯正治療の注意点」をお話しします。矯正をご検討されている方(またはお子さまの矯正をお考えの保護者様)はご自身やお子さまの年齢と照らし合わせ、ごいっしょに注意点を確認していきましょう。
■年齢ごとの矯正治療の注意点
◎0~3歳
お乳・ミルクの飲み方(与え方)、離乳食の食べ方(食べさせ方)に気をつけましょう
0~3歳頃の矯正治療と聞いて、「まだ乳歯も生え揃っていないのに矯正!?」と驚く方もいらっしゃるかと思います。
0~3歳頃の乳幼児の子どもに対し、矯正装置を使って歯(乳歯)を動かすことはあまりありません(※)。
(※)ムーシールドなど、
3歳頃からマウスピースを
使って咬合誘導を行う場合があります。
乳幼児の子どもに矯正装置はあまり使いませんが、0~3歳頃の時期は以下のような点に気をつけることで、子どもの顎の健全な成長をうながしやすくなります。
[あまりおすすめできない、お乳・ミルクの与え方、離乳食の食べさせ方(一例)]
-
寝そべってお乳・ミルクを与える
赤ちゃんの身体の筋肉があまり鍛えられません。抱っこしてお乳・ミルクを与えるとよいでしょう。
-
乳首・哺乳瓶の吸い口を浅くくわえさせる(浅飲み)
噛む・飲む筋肉が鍛えにくくなります。乳首・哺乳瓶の吸い口はしっかりと深くくわえさせ、「深飲み」させるとよいでしょう。
-
厚ぼったいスプーンで食べさせる
唇を閉じる筋肉が鍛えにくくなります。薄いスプーンを使うとよいでしょう。
◎3~12歳
口呼吸、舌癖、猫背などの悪い癖・悪い習慣に気をつけましょう
子どもの時期に以下のような悪い癖・悪い習慣があると顎周りの筋肉・顎の骨格の成長がさまたげられたり、歯並びが乱れやすくなります。
[顎の成長異常や歯並びの乱れをひき起こしやすい悪い癖・悪い習慣(一例)]
-
口呼吸
のど・顎周りの筋肉が十分に鍛えられず、顎の成長がさまたげられて顎無し顔・アデノイド顔貌・口ゴボになりやすいです。
-
舌癖(ぜつへき:前歯で舌先を噛む、前歯のあいだにチロチロと舌を出すなど)
前歯に負荷がかかり、開咬(かいこう:上下の前歯を閉じられない歯並びの乱れ)、出っ歯、受け口になりやすいです。
-
猫背
背中が丸まることで前方に下顎が突き出し、受け口になりやすいです。
◎12~18歳
矯正を行う場合は顎の成長に気をつける必要があります
12~18歳頃の時期に矯正を受けた場合、顎の成長により、歯の位置がずれてしまうことがあります。
12~18歳頃の矯正においては、顎の成長が見られるケースではいったん矯正治療を中止することも。
矯正を中止した場合は1年~数年程度の休止期間を置き、顎の成長の様子を見ていきます。定期的に通院していただき、様子を見て、顎の成長が落ち着ついた後、矯正治療を再開することでスムーズに矯正を進めやすくなります。
◎18~40歳
無理なく続けやすい矯正方法を選ぶことをおすすめします
学生の方は学業やアルバイト、大人の方は仕事で忙しくなることが多いです。忙しい中で最後まで矯正を続けるためには、ご自身のライフスタイルやご希望に合った矯正方法を選ぶことをおすすめします。
◎40歳以上(中高年の方)
歯・歯周組織の状態に注意が必要です
40歳以上の方は歯周病が中度以上に進行し、歯周組織が弱っているケースが少なくありません。歯周病に加え、40歳上になると過去に神経を抜いた歯の歯根破折も起きやすくなります。
40歳以上の方への矯正治療では、歯・歯周組織の状態に注意が必要です。歯周病や歯根破折などで歯・歯周組織が弱っている方に矯正装置で歯に力をかけてしまうと、歯・歯周組織に致命的なダメージを与えてしまうおそれも。
【淡路・洲本で矯正治療をお考えの方はお気軽にご相談ください】
淡路島の粟田歯科医院では淡路・洲本にお住まいの地域の皆様を中心に、各種の矯正治療をご提供しております。
淡路・洲本で矯正治療をお考えの方は、まずは、お気軽にご相談ください。相談費は無料です。