1999年のサービス開始から現在まで、インビザラインは様々な独自技術の開発を行ってきました。
[インビザラインが開発した独自技術]
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口腔内スキャナー「iTero(アイテロ)」
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矯正シミュレーションアプリ「クリンチェック」
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マウスピースの新素材「スマートトラック」
など
上記に加え、インビザラインならではの代表的な独自技術としては、歯を動かす力を高める「アタッチメント」があります。
今回は、インビザライン矯正で用いることが多い「アタッチメント」のご説明です。
目次
■インビザラインの「アタッチメント」とは?
◎樹脂製のポッチを歯につけ、歯を動かす力を高める補助装置です
インビザラインのアタッチメントとは、インビザラインでの矯正における補助装置です。
インビザラインのアタッチメントは以下のような仕組みにより、歯を動かす力(矯正力)を高めます。
[アタッチメントの仕組み]
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歯の表面にレジン(プラスチック樹脂)製のポッチ(凸)を接着します
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歯に接着したポッチの位置に合わせて、マウスピースに窪み(凹)を作ります
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窪み(凹)にポッチ(凸)をはめる形でマウスピースを装着します
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窪み(凹)にポッチ(凸)がはまり、よりがっちりとマウスピースが装着され、歯を動かす力を高められます
◎アタッチメントの利用で、複雑な歯の動きも可能に
矯正力のUPのほか、アタッチメントの利用で、以下のような複雑な歯の動きも可能に(※)。
[アタッチメントで可能な歯の動きの例]
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挺出(ていしゅつ)····· 舌側に歯をひっぱり出す
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圧下(あっか)··········· 歯ぐき側に歯を押し下げる
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回転(かいてん)········ 歯を回転させる
(※)アタッチメントで行える歯の動きには限界があります。
上記の歯の動きを行えることを保証するものではありません。
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上記が、インビザラインの補助装置「アタッチメント」の基本的な機能・役割です。
次の項では、アタッチメントを用いたインビザライン矯正における注意点をご説明します。
■アタッチメントの注意点 痛いの?口内炎ができる? カレーで着色することがある?
◎矯正力のUPに伴い、アタッチメントのつけ始めの2~3日間程度、歯に痛みを感じることがあります
矯正力をUPする、アタッチメント。矯正力をUPできる=歯にかかる力が増します。
歯にかかる力が増すため、アタッチメントのつけ始めは2~3日程度、歯に痛みを感じることも。
{ガマンできないほどの強い痛みを感じるケースは少ないです}
歯にかかる力は増しますが、インビザラインのアタッチメントでガマンできないほどの強い痛みを感じるケースは少ないです。
あまり多くはありませんが、アタッチメントの装着でガマンできないほどの強い痛みを感じる場合は、以下のような対処方法も。
[アタッチメントで強い痛みを感じる場合の対処方法]
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アタッチメントの位置を変える(歯にかかる力を緩める)
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抗炎症作用が少ない痛み止め(カロナール系など)を飲む(※)
(※)矯正中に痛み止めを服用する場合は、
歯科医師に痛み止めの種類(商品名など)を伝え、
服用可能か確認してください。
◎マウスピースを外している時間が長いと、アタッチメントの突起の刺激によって口内炎ができる可能性があります
アタッチメントの注意点には、口内炎も。
1日20~22時間(インビザラインが規定する装着時間)以上、マウスピースを装着していれば、アタッチメントによる口内炎は発症しにくいです(マウスピースがアタッチメントの突起をカバーしているため)。
きちんとマウスピースの装着時間を守っていれば口内炎は発症しにくいのですが、マウスピースを外している時間が長い場合は要注意。
マウスピースを外している時間が長いと、アタッチメントの突起が頬の内側の粘膜に直接当たる時間も長くなります。アタッチメントの突起の刺激により、口内炎を発症するケースも。
◎カレーやキムチ、コーヒーなどの着色性飲食物が原因でアタッチメントが着色してしまうことも
見た目の注意点としては、アタッチメントへの着色も挙げられます。
インビザラインで矯正中に以下のような着色性飲食物を飲食すると、アタッチメントが茶色・ピンク色に着色してしまうことも。
[着色性飲食物の例]
飲み物
お茶(緑茶)、紅茶、コーヒー、ワイン、着色性物質が入った清涼飲料水など
食べ物
カレー、キムチ、ケチャップ、トマトソース、ベリー系の果物など
[アタッチメントの着色を抑える方法&着色汚れへの対処方法]
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矯正中は着色性飲食物の摂取をできるだけ控える
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飲食後、しっかり歯を磨く
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着色性飲料(冷たい・ぬるい)を飲むときはストローを使う
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歯科医院でアタッチメントのクリーニングを受ける(対処方法)
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歯科医院でアタッチメントをつけ直してもらう(対処方法)
【矯正治療をお考えの方はお気軽にご相談ください】
淡路・洲本で矯正治療をお考えの方はお気軽にご相談ください。相談費は無料です。
粟田歯科医院では、インビザライン・プラチナエリート・プロバイダー(年間80症例以上)の資格を持つインビザライン認定医が矯正治療を担当しています。